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選手のコンディションとトレーニング負荷のチェック【Googleフォーム使用】

group of people playing soccer

選手のコンディションやトレーニング負荷のチェックは、チームマネジメント上とても重要です。

コンディション・トレーニング負荷のチェックには以下のものがよく使われています。

  • GPS、ハートレートモニター
  • アプリ
  • 手作業による集計

これらについて解説します。

特に手作業による集計はGoogleフォームを利用して実践しているので少しだけ詳しく書きます。

コンディション・トレーニング負荷をチェックする方法

GPS、ハートレートモニター

一つ目はGPSとハートレートモニターです。

最近ではスマートウォッチ等にも搭載されているため、知らない人はほとんどいないかもしれません。

GPSは移動距離と移動速度を計測できるため、どのくらいの距離をどのくらいのスピードで移動したのかがわかります。

このデータを継続してとっていくと、「いつもと比べて動きの量と質がどうか」が数値で明らかになります。

疲労度やパフォーマンス指標の一つです。

ハートレートモニターは心拍数を計測します。

トレーニング負荷が高いと心拍数も高くなる傾向にあります。

これらを導入するメリットは

  • 精度が高い
  • 自動でデータが取れる

があげられます。

逆にデメリットは

  • 値段が高い
  • 数値の解釈が難しい

といった点です。

GPSは安価なものはありますが、Hzが低かったりして精度が下がることがあります。

目的に応じてですが、より良いものが欲しい場合は当然十分な予算が必要になります。

また、数値を見て

「今日はたくさん走ってるな」

としか解釈できなければあまり導入する意味がありません。

データは、試合やトレーニングにおけるパフォーマンスとの関連性を見出すことで真価を発揮します。

フィジカルコーチやトレーナーに頼るのも一つの手でしょう。

アプリ

GPSやハートレートモニターが導入できない場合はトレーニング負荷のチェックに「主観的強度(RPE)」が用いられます。

これは選手に10段階(他にもあるが一般的なのは10段階)でトレーニング負荷を回答してもらうというものです。

練習中の心拍数と主観的強度には相関関係が認められることが多く、選手の主観ではありますが信頼されている指標です。

この記録方法にアプリが用いられています。特に有名なのはONE TAP SPORTSです。

主観的強度のみではなく、睡眠時間や体重、疲労感など多様なデータを選手個々人がアプリで記録することができます。

さらに、データのグラフ化が自動でされるなど様々な機能があるようです。

通常の費用はユースチームで月々300円/1人、社会人・プロチームで800円/1人です。

入力側にも分析側にもできる限り負担がかからないように設計されています。

手作業による集計

例えば主観的強度を練習後に聞いてメモをして記録していくといった方法です。

これは無料でできて、聞き損じが少ないというメリットがあります。

ただ選手の人数が多かったりすると聞くことや記録することが大変だったりします。

そこで「Googleフォームを使ったらいいんじゃないか」と思いました。

Googleフォームをコンディションチェックに使うには

Googleフォームとは

アンケートを作成、分析できる無料サービス

です。

企業の問い合わせフォームなどにも使われたりしています。

アンケート項目が自由に作成できるので、起床時の体温、心拍数や、練習の主観的強度など必要な項目を設定できます。

作り方はこちら→【Googleフォーム】Webアンケートの作り方。定番サービスの基本操作を理解しよう

実際に使用してみたので、メリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

  • 同じURLで何度も回答可能
  • 集計が楽
  • 送信日時がわかる
同じURLで何度も回答可能

同じURLで毎日送信できるので、毎日アンケートを作成したりする必要はありません。

また、アンケート項目などの修正をしたとしても同じURLに反映されるので送り直す必要もないです。

集計が楽

選手が送信したら勝手にスプレッドシートに記録されていきます。

さらに、簡単なグラフも作ってくれます。

でも記録の仕方によってはうまくいきません。

あくまで補助的な感じです。

送信日時がわかる

送信日時がわかると日付を記録する必要がないので良いです。

(選手がちゃんと当日中に送ってくれればですが。)

デメリット

  • 一時保存ができない
  • 数値は基本打ち込み
  • 送信していない選手の把握が難しい
一時保存ができない

いくつか項目を打っておいて後で残りを・・みたいなことができません。

なのでメモをしておく、アンケート項目を絞るなどの対応が必要です。

数値は基本打ち込み

数値に関しては、よくあるコロコロして選択する形式が作れません。

体温のように選択肢の幅が広いものは打ち込んでもらうしかないです。

送信していない選手の把握が難しい

誰が送信していないかについては自分で検索しなくてはいけません。

人数が多くなると結構大変です。

まとめ

予算があればGPS+ハートレートモニター+アプリが当然ベストですが、予算がなくても工夫次第で補える部分はあると思います。

アンケート項目については選手の負担にならない数に絞ることが理想です。

結局やってくれなくなるのが一番困るので、自分でまず回答してみるのがいいのかなと思います。

追伸

私は任意の項目で食事をとった時間と内容も設定しています。

フィードバックのために栄養学の勉強を以下の本でしています。

とても詳しく書いてあるのでおすすめです。

 

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