ゲーム分析

簡易版ゲーム分析の提案【時間はないけどゲーム分析はしたい人向け】

aerial view of football field

ゲーム分析はチーム・個人の競技力を向上させるために重要な手段の一つですが、時間がかかる作業です。

また、プロクラブのように専任のスタッフがいたり、データを購入できる環境・予算がある状況の方は多くないと思います。

そこで時間がない人向けに、現場に役立つデータを簡単に出す方法を考えました。

また、自チームのデータをとってみたいけど、まず何からとれば良いかわからないという人の役にも立つと思います。

今日提案するのは以下の項目になります。

  • ペナルティエリア内への侵入回数
  • シュート難易度

この2つのデータをなぜ出すのか、どうやって出すのかについて説明していきます。

簡易版ゲーム分析

ペナルティエリア内への侵入回数

サッカーの得点は、どのようなカテゴリーにおいてもおよそ70%以上はペナルティエリア(PA)内からのシュートによって生まれます。

PA内からシュートを打つためにはPA内に侵入しなくてはいけません。

そのため、PA内に侵入することは得点機会と考えられます。

シュートが入るかどうかはシュートを打つ選手の力量に左右される部分が多いので、得点数をチームとしての攻撃の評価に使うことは難しいです。

一方で、PA内への侵入回数はチームとして攻撃が上手くいったかどうかを評価するのに適していると言われています。

以上のことからチームとしての攻撃の評価には、PA内への侵入回数を数えるといいのではないかと思います。

定義は、相手PA内でボールに触れたら侵入とみなします。

時間がない場合は早送りしてPA付近でのシーンのみを見れば数えられます。

シュート難易度

シュートに関しては、今はどのデータ会社もゴール期待値(xG)を提示しています。

xGとは、シュートを打った状況が(リーグの)平均的な選手ではどのくらいの確率で得点になるかを算出するものです。

xGは素晴らしい指標だと思いますが、問題点として以下があげられます。

  • 算出するために測定する項目の全てが公表されているわけではない
  • 公表されている測定項目だけでもデータをとるのが大変
  • データ会社によって定義が違う

これらの理由で簡易に算出することができません。

そこでシュートが入る確率ではなく、シュートの難易度をおおまかに出す方法を考えたので紹介します。

参考にした論文はこちら↓

サッカーにおけるゴールキーパーのシュートストップ難易度の定量化

測定する項目は以下の6項目です。

  • シュートを打った場所(1~4点)
  • シュートコースの相手の有無(0~1点)
  • シュートコース以外の相手の有無(0~1点)
  • シュート時の相手選手との接触の有無(0~1点)
  • パスの種類(0~1点)
  • ボールタッチ数(0~2点)

これらの合計でシュートの難易度を10段階で評価します。(数字が増えると難しくなる)

それぞれ簡単に解説します。

シュートを打った場所

シュートを打った場所は以下の図に書いてある数字の順番で難易度が上がっていくようにしています。

シュートコースの相手の有無、シュートコース以外の相手の有無

シュートを打った選手の5m以内かつシュートコースに相手選手がいるかどうかをみます。

いない場合は0、いる場合は1となります。

5mは論文上の定義なので自分で大体の基準があればよいと思います。

シュート時の相手選手との接触の有無

シュートを打った選手が相手選手と接触していたかどうかをみます。

接触がない場合は0、あった場合は1です。

パスの種類

パスの種類はボールがグラウンダー、浮き球の2種類です。

グラウンダーは0、浮き球は1となります。

ボールタッチ数

ボールタッチ数は1タッチ、2タッチ、3タッチ以上に分けます。

3タッチが0、2タッチが1、1タッチが2となります。

まとめ

簡易にとれるデータとしてPA内侵入回数とシュート難易度について紹介しました。

PA内被侵入回数と相手が打ったシュート難易度を測定すれば自チームの守備の指標になると思います。

シュート難易度についてはもっと多くの要素が関係しているのでおおまかな指標となります。

これをベースに測定項目を足し引きすればオリジナル指標が出来上がります。

これらのデータをとるメリットとしては

  • 数値で出るので比較や評価がしやすい

という点があげられます。

デメリットとしては

  • 「なぜそのような結果が出たか」の答えは提示されない(背景は見えない)

といった点です。

このようなデータを選手に落とし込むための情報にすることは、指導者の力量にかかっていると思います。

まずは「データをとる」という導入としていかがでしょうか。

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