卒業研究や修士論文のための研究をする時に、やりたいことが明確にあるという人は少ないのではと思っています。
この理由としては
- そもそも研究とは何かがわからない
- 研究テーマの見つけ方がわからない
ということが考えられます。
研究とは何かをわかっていないと、何をやって良くて何はダメなのかがわかりません。
完全に理解する必要はないですが、大枠を捉えておくことは必要です。
研究とは何かについては以下の記事で書いているので参考にしてみてください。
次に研究テーマの見つけ方がわからないという理由です。
研究テーマはその研究の方向性を決めるので、一番最初に決める必要があります。
しかし、なかなかテーマが決まらないという学生も多くみられます。
そこで本記事では、研究テーマの探し方について書いていきます。
テーマ探しで困っている人の助けになれば嬉しいです。
(私の専門競技がサッカーなので例や題材はサッカーを中心にしています。自分の専門に置き換えてみてください。)
目次
研究の手順
さて研究を始めるぞとなった時に、まず必要になるのは
解決すべき課題を見つけること
です。
なぜなら論文とは「問題(課題)を論理的に解決する文」だからです。
研究テーマとは
つまり研究テーマとは解決すべき課題と言い換えることができます。
サッカーを例にすると、研究テーマを見つけるということはサッカー界の課題を見つければ良いということになります。
しかし、課題を見つけると言ってもどのように見つけるかが問題です。
研究テーマを見つけるためには
おすすめの出発点は自身がもっている興味・関心・疑問です。
例として挙げたような
- 日本は得点力不足って言われてるけど、そもそも得点力不足って何かな?
- 本当に他の国と比べて得点力が不足しているのか?
というように普段疑問に思っていたり関心を抱いていることがあればテーマとして変換できる可能性があります。
では、どのようにテーマに変換していくのか。
そのためには先行研究を読んでみることが大切になります。
先行研究を読もう
先行研究とは、これまでに発表された論文のことです。
もしかしたら自分と同じような興味関心を持って研究をしている人がいるかもしれないので、検索エンジンにキーワードを打って検索してみます。
検索エンジンはGoogle ScholorやCiNiiといった論文検索用のサイトがおすすめです。
もう少し詳しい検索方法に関しては以下記事に書いてあります。
「サッカー 得点」「サッカー 得点力」のように検索したりします。
そこで出てきた論文を読んでみて、どんな研究が行われているのかを調べます。
何本か読んでいくと、まだこんな課題が残ってるな、ということに気づくことができるかもしれません。
まだ残されている課題が研究テーマとなります。
そもそも興味・関心・疑問が思いつかない
そんな人もいるかもしれません。
おすすめの方法は
- 自問自答
- 本を読む
- 人と話す
といったものです。
✔️自問自答
本当に何も興味関心は無いのかなと自問自答してみます。
例えば好きなプレースタイルやチームのことなどを思い浮かべて、なぜそのプレースタイルやチームが好きなのかというように深掘りしてみるのも一つです。
他にもプレーの経験があれば自分自身のプレー課題について考えてみるのもいいでしょう。
✔️本を読む
興味関心というものは一種のアウトプットだと考えられます。
アウトプットに至らない理由の一つにはインプットが少ないということがあり得ます。
そんな時、サッカーに関連する本を読んでみることで新たな視点が生まれて興味・関心・疑問に変化することがあります。
サッカー雑誌でも良いので手に取ってみると良いでしょう。
✔️人と話す
サッカーに関する研究テーマを探すのであれば、いわゆるサッカー談義をしてみると良いと思います。
自分では気づけなかったけど、他の人から見るとサッカーに対するこだわりが見えているかもしれません。
そんなこだわりも研究テーマに変換できる可能性があるので、積極的にサッカーの話をしてみましょう。
まとめ
研究テーマを見つけるためには、自身の興味・関心・疑問を出発点にして
先行研究を検索、先行研究で解決できていない課題をテーマに変換してみよう
といった内容の記事でした。
もっと詳しく論文の書き方を知りたいという人は以下のページを参考にしてみてください。
もっともっと研究テーマの設定方法や研究について知りたい人は以下の本がおすすめです。
以下記事では他のおすすめ本を紹介しているのでぜひ。
以上、読んでいただいてありがとうございました。