研究

【知識を積みあげる】論文の探し方・まとめ方【Google Scholar】

研究を始める時に、まずは論文を読むことが大事です。

論文を読むには、論文を探す作業が必要となります。

そこで今回は学術論文の探し方、まとめ方について書きました。

私は以下のように行っています。

  1. 検索する
  2. 論文を読んでまとめる
  3. 関連論文をみる(1に戻る)

論文をどうやって探して、どうやって記録していくか知りたい人向けです。

それでは解説していきます。

論文の探し方・まとめ方

1.検索する

まず自分の興味・関心のあるワードを検索ツールで検索します。

ツールはたくさんありますが、私はひとまず

Google Scholarを利用します。

他のツールに関しては国立国会図書館のHPに載っているので参考にしてみてください。

Google Scholarのメリットは

  • 検索が簡単
  • ヒット数が多い
  • 文献リストに載せやすい

などがあります。

検索が簡単

検索バーにタイトルや単語を打ち込むだけです。

ログインも登録も必要ありません。

単語で検索する時は

「サッカー ゲーム分析」のように普通のGoogle検索と同様の方法で問題ありません。

ただ中々これといった論文を見つけられないこともよくあるので、その場合は新しめの論文の文献リストから探した方が早かったりします。

後述します。

ヒット数が多い

天下のGoogleなので、大量にヒットします。

ただ逆に探しにくくなる可能性もあるので、期間指定をしたりして絞った方が良いかもです。

ただし、全ての論文が見れるわけではないので他のツールも駆使する必要があったりします。

文献リストに載せやすい

論文執筆などの時に、文献リストを作成しやすいです。

文献リストには著者名や論文タイトルなどを記録しておいて後々参考にしやすいようにしておくのですが、例えば

「Skill and chance in association football」という論文を検索すると

このような検索結果が表示されます。

右側の【PDF】をクリックすれば論文が表示されます。

星印の右隣の ” をクリックすると

このように「引用」用の著者名などが出てきます。

私は英語に強くないので、海外の論文だと「この人はどっちが名字でどっちが名前だろう、、」ということも多々あるため、この機能はとても重宝しています。

ちなみにMLAは米国現代語学文学協会、APAは米国心理学会、ISOは国際標準化機構がそれぞれ定めた引用の仕方です。

分野によると思いますが、私はAPAの方をコピペします。

Google Scholarで全文がみられない場合

論文によっては有料のものやオンライン上にないものがあります。解決方法としては

  • 教育機関などに所属している場合は、所属機関がデータベースと契約しているか調べる
  • 図書館にあるか調べる
  • 本人にお願いする

などがあります。

有料のものは当然お金を払えば読むことができますが、大学機関などでは有料のデータベースと契約していることもあるので、所属機関が契約していれば有料の論文を個人的にお金を払わず読むことができます。

大学図書館や街の図書館に所蔵されていることもあるのでHPで検索するか問い合わせてみましょう。

大学図書館は一般の方にも開放していたり、市区町村が提携していることもあります。近くの図書館にない場合でも、複写依頼できたりします。

なかなか見つからない場合は著者に直接連絡してお願いするのも良いと思います。

以上を駆使して読みたい論文を見つけます。

2.論文を読んでまとめる

論文が見つかったら読みます。

見つけ次第読むことをおすすめします。

私が昔作った「後で読む論文リスト」は一向に消化されません。。

個人的には以下の論文が優先順位高いかなと思います。

  • レビュー論文
  • 新しい論文
  • 有名な論文

レビュー論文は、これまで発表された論文をまとめることで研究動向などを要約しているものです。

レビュー論文が見つかればこれまでどのような研究が行われてきたかなどがわかることが多いので勉強になりますし、自分の興味がある論文をみつける助けになります。

新しい論文は、緒言(Introduction)がミニレビューみたいなものなので遡って調べていくことができます。

次の項に書きますが、関連論文がたくさんある場合も多いので探しやすいです。

有名な論文は、その分野に大きなインパクトを残した論文です。

例えばサッカーでは先ほど検索した「Skill and chance in association football」は実践現場の戦術に影響を与えるほどの研究結果を示しました。

このような論文は、引用される回数も多いです。

この部分参照

論文の読み方についてはこちらにまとめています→論文の読み方

論文のまとめ方

ツールはたくさんありますが、私は論文の保管にはEvernote、まとめにはスプレッドシートを利用しています。

Evernoteは最近デザインもちょっと変わって使いやすくなったと思っています。詳細は今後。

無料の論文管理ツールでおすすめはMendeleyです。こちらも使っています。

まとめは、著者・発表年・論文タイトル・ジャーナル・分析対象・論文要約などをスプレッドシートに記録しています。

人によって必要な情報は違うと思うのですが、このあたりを記録しておくと後々読み返したり、執筆したりする時に便利だと思います。

こんな感じです。

私の場合は人に見せるわけではないので自分にわかればいいかなという風にまとめています。

本とかもそうですが、私はせっかく読んでも忘れてしまうことが多いので、できる限り簡単に記録しておくようにしています。

3.関連論文を読む(1に戻る)

論文の探し方でもあるのですが、論文の最後にある文献リスト(Reference)を見て関連論文を確認します。

そして文献を探して読んでまとめて、、というサイクルを繰り返します。

まとめ

以上のように私は論文を探してまとめています。要約すると

  1. まずはGoogle Scholarで検索する
  2. 論文を読んで情報をまとめる
  3. 文献リスト(Reference)で関連論文を確認する(1に戻る)

といったサイクルです。

他にもいろいろ方法はありますが、私は最初に落合陽一先生のスライドを参考にして今の形に落着いています。

先端技術とメディア表現1 #FTMA15

今後もっと良いと思われる方法を見つけたらシェアします。

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