実践現場 書籍

【現場に生きた】サッカーを学ぶために読んだ本【おすすめ書籍紹介】

サッカーはメジャースポーツだけあって、関連書籍も非常に多いです。

これはサッカーを知る上でとてもありがたいことだと思っています。

私は仕事も趣味もサッカー関連なので、サッカーに関する本はできる限り読むようにしています。

大量にあるサッカー関連本の中でも、今回の記事では

現場に生きたと感じている本

を紹介していきます。

現場に生きたサッカー関連書籍

シン・フォーメーション論

著者は山口遼さんです。

✓おすすめポイント

この本では

サッカーで起きる現象を予言するには数字を並べたフォーメーションは情報として不十分

という立場をとりつつも、フォーメーションには意味があるとし、

ネットワーク科学から分析を行うなど、深掘りしています。

山口さんの他の著作にも言えることなのですが、深掘りの仕方がとても緻密で丁寧に感じます。

個人的には本の中に書いてある

サッカーはなぜ3ラインで守備をするのが主流なのか

という話を参考にして、指導現場で守備についてのミーティング時に選手と話したりしました。

五百蔵容さん、吉田達磨さんとの対談も面白くておすすめです。

 

モダンサッカーの教科書シリーズ

著者はレナート・バルディさん、片野道郎さんです。

✓おすすめポイント

現在Ⅲまで発売されている人気シリーズです。

セリエA所属クラブで分析を担っているバルディさんとサッカージャーナリストで数多くの著書を持つ片野さんによる戦術分析などが会話形式で書かれています。

鋭い視点や考察に加えて、実践現場に関する情報も豊富に語られるため、非常に面白いです。

特に私はゲーム分析が専門なので、

(全てではないにしろ)現場でどのような分析が行われているのか

知ることができるという意味でとても参考になった本です。

サッカー 守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論

著者は松田浩さんです。

✓おすすめポイント

松田浩さんと言えばゾーンディフェンスです。

そう言えるほど現場で実践されてきたゾーンディフェンスについて

タイトルの通り、教科書レベルでしっかりと書かれた本です。

ゾーンディフェンスを学びたい人は、この本を読んで間違いないです。

実際の落とし込みで利用されたトレーニングメニューの例や

ミーティングで使用された資料、試合に対する考え方など、現場を垣間見ることができます。

アナリシスアイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます

著者はらいかーるとさんです。

✓おすすめポイント

試合の質的な分析をわかりやすい言葉で論理的に解説しています。

「質的」については以下記事で解説しています。

個人戦術ではなくチーム戦術の分析がメインです。

指導現場での分析の観点としても参考になりますし、

サッカーを観ることが趣味の人でも理解しやすく、より深くサッカーを観るための知識を学べると思います。

サッカーアナリストのすゝめ

著者は杉崎健さんです。

✓おすすめポイント

ヴィッセル神戸や横浜F・マリノスなどでアナリストを歴任された杉崎さんの本です。

第一線の現場的思考や実際のアナリストの仕事内容などが具体的に記述されています。

実際に杉崎さんがどのような目的で分析を行っていたかや

使用しているツールなどについても言及されているため、イメージもしやすいです。

本当に細かいところまで見て分析されているんだなあと感心します。

日本のW杯優勝に貢献できるアナリスト集団を掲げているため、今後も楽しみです。

8人制サッカーの教科書

著者は内藤清志さんです。

✓おすすめポイント

タイトル通り、8人制サッカーについても11人制サッカーとの対比で考察していますが、

11人制サッカーにも共通する原則の整理や考え方の提示もされているため、

多くの方の学びになる本だと思います。

個人的な話ですが、内藤さんは私の大学時代のコーチでほとんど4年間指導してもらっていたので、

そのコーチングが言語化されていて懐かしさも感じました。

ポジショナルフットボール実践論

著者は渡邉晋さんです。

✓おすすめポイント

特にベガルタ仙台でのサッカーが有名な渡邉さんが

どのようにポジショナルフットボールを構築してきたかがわかる本になっています。

現象に対してどのように思考し、課題に取り組んできたかまで細かに書いてあるため

事例や症例の提示に近いと感じました。

優れた指導者の試行錯誤に触れることはなかなか無いので、非常に貴重な一冊だと思います。

岡田メソッド

著者は岡田武史さんです。

✓おすすめポイント

FC今治の岡田さんが一つのプロジェクトとして進めている岡田メソッド。

その内容についてまとめられた本です。

ゲームモデルという書き方をしていますが、本の中でも言及されているように

指導者にとってたたき台となるような原則の提示という形になっていると思います。

原理原則を体系的に設定していくことで、意思決定や評価の基準とできるようになっています。

原理原則の理解が日本の課題であるとする方もいるように

その重要性は多くの方が強調しています。

岡田メソッドでは16才で自立したプレー(自分で判断実行)ができることを目的としているため

多くの選手や指導者の方に読んでもらいたい本になっています。

まとめ

今回の記事では現場に生きたと感じた本を厳選して紹介しました。

サッカーに関する素晴らしい本はまだまだたくさんあるので

また何かのくくりで紹介できたらと思います。

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