思考 研究 研究者

研究者にとって英語は必須か【自分がなぜ英語を話せないかの考察】

pile of assorted-title books

今回はいつもと趣向を変えて、研究者と英語についてです。

そもそも「英語が必須か」というタイトルが抽象的ですね。

英語も他の言語同様、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングに大きく分けられます。

そこで、

  • そもそも研究者に英語は必要なのか
  • 必要なのであればリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのどれが優先順位が高いか

について考えます。

その後、おまけで私自身の英語力について思っていることを書き綴って終わりです。

英語って必要なのか、英語学習にちょっと興味がある、という人の参考になればと思います。

研究者にとっての英語

研究といえば英語の論文というイメージがある人が多いかもしれません。

確かに論文は英語のものが多く、これは英語が共通語であることが影響していると考えられます。

では英語の論文を読んで英語で論文を投稿すべきかというとすべてが全てそういうわけではありません。

まず重要になってくるのは研究分野です。

例えば、日本人が競技人口に占める割合の高い競技に関して言えば、英語で論文を書く意義は見つけにくいと思います。

誰に読んでもらいたいか、ということが大切なので、そのことを考慮して言語を選択すべきです。

ただ、そのような競技は多くはないので、基本的には英語の論文を読んで英語の論文を書いた方が良いはずです。

例えば私が専門とするゲームパフォーマンス分析の論文の多くは英語で書かれています。

日本語の論文でも素晴らしい論文はいくつもありますが、単純に母数に大きな差があります。

そのため、英語の論文を読まないと最先端の研究を知ることができません。

最先端の研究を知らないと、オリジナリティを出すことが難しくなるため、大きなディスアドバンテージとなってしまいます。

投稿に関しても、多くの人に自分の研究を知ってもらいたい場合には間違いなく国際誌への投稿が必要になります。

つまり、多くの研究者にとってリーディングとライティングは必須に近いと考えられます。

では、スピーキングとリスニングに関してはどうでしょうか。

これらが発揮される場所は、学会や共同研究の場だと思います。

自分だけで黙々と研究を行う場合はスピーキングとリスニングは必要ないと考えられます。

ただ、学会発表で自分の研究を知ってもらったり、効果的に進めていくためには海外の研究者のサポートを受けられるに越したことはありません。

以上から、海外が主流の研究分野で、自分の研究の質をあげたり、多くの人に知ってもらいたいという場合は、英語の習得は必須だと言えるでしょう。

英語ができることのメリット

得られる情報量が多いこと、最先端の情報が手に入ることがあげられます。

論文の量と同様に、英語が共通語であることも影響して、日本語と比べて圧倒的に得られる情報量が多いです。

また、良く言われることですが、英語ができるとどのように検索すればよいかもわかるため、最先端の情報を手に入れやすくなります。

(英語ができないと、英語の情報を得ようとしても検索ワードなどを効果的に入れられない可能性があります。)

何がどこまで進んでいるのかを知ることは本当に重要なので、このことは大きなメリットとなります。

英語の学習方法について

ちまたには英語の学習方法があふれています。

多くの素晴らしい方法があるので、そのあたりは検索して自分に適切な方法を探すと良いでしょう。

私が英語学習について腑に落ちたものは

とにかく失敗して直してを繰り返す

という考え方です。

自分の子ども(2022年2月現在6歳と3歳)とコミュニケーションをとっていると、当然ですが彼らは日本語を間違えます。

その時に私は正しい日本語を伝えます。

その後彼らはすぐにその言葉を使います。

言語の習得は本質的にこの繰り返しなのではないかと感じました。

言語の学習に限った話ではないですが、英語を学習する場合でも同様の手法が最も効率的なのではないかと考えています。

この時に重要なのが、積極的に失敗できる環境づくりと心構えなのではないかと思います。

例えば子どもが同じ間違えをした時に、「この前も間違えていた」と指摘するのではなく、定着するまでは根気強く直し続けてあげるといったことです。

心構えに関しては、そもそも、特に小さな子どもは失敗することを恐れない場合が多いと思われます。

大人も同様に、失敗しても直せばいいだけ、という心構えで積極的に失敗することが大事で、その失敗を許容してくれる環境を自分で作ることもまた、同じくらい大事なのだと考えています。

スポーツコーチングとの繋がり

とってつけたようですが、スポーツコーチングも本質的には言語の習得と相似形の習得構造を持っているのではないかと思います。

どれだけ失敗を許容して、適切にフィードバックして直すか。

このサイクルを何周させることができるのか。

そのためには失敗が怖くない環境をつくり、失敗を恐れないメンタリティーを習得させる必要があります。

どのようなコーチングが必要でしょうか。

当然、選手をコントロールするようなコーチングではないですよね。

私自身の英語力は、、、

さて、ここまで英語の重要性と学習方法について自分の考えをつらつら書いてきましたが、肝心の私の英語力はどうなのかという話をします。

私は英語の論文をスラスラ読むことはできません。

翻訳ツールをめちゃくちゃ頼りにしています。

英語の論文は持っていません。これから頑張ります。

国際学会では、びびって口頭発表をしていません。ポスター発表の際のミニオーラルも丸暗記でした。

つまり、全く以て自慢できるような英語力はありません。

人並みには勉強してきたし、英語の学習方法についても最近こうすべきなのでは、という方法に出会えました。

ではなぜ現状改善されていないのか。

これはひとえに私の、めちゃくちゃに失敗をおそれる性分にあるのだと結論付けました。

2022年の1月にCamblyというオンライン英会話に年間サブスク登録しました。

ネイティブの講師しかいないので、正直そんなに安い金額ではありませんでした。

これは自分自身を追い込むために、意図的に選択したことです。

週3回、一回30分レッスンを受けられるプランです。

では、1月何回レッスンを受けたのか。

2回でした。

トライ&エラーが重要とのたまっておきながら、トライが1か月で2回。当然エラーも2回。

これでは英語力が上がるはずもありません。

一回は30分なので、どれだけ忙しくてもできるはずなのに。

ただただ言い訳を探して失敗をしないようにしているのではと思いました。

これは今後の人生においても本当に良くないな、、と思い、奮い立たせるという意味でも今回の記事を書きました。

先ほど3回目のトライとエラーもこなしました。

1年後どうなっているか、また勝手に報告します。

まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 研究分野にもよってくるが、多くの研究者にとって英語は必須。
  • とにかくトライ&エラーを繰り返して習得していく。
  • 失敗を恐れさせる環境と失敗を恐れるメンタリティーをいかに払しょくするかが大事。

ちなみに私はレアジョブとDMMとCamblyの体験レッスンをこなしてから、総合的にみてCamblyが良いと判断しました。

そのあたりについてはまた別記事で書きたいと思います。

今回は以上になります。

読んでいただいてありがとうございました。

-思考, 研究, 研究者

Copyright© サッカー研究者のブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.