研究手法として、インタビューというものがあります。
(完全に余談ですが、私の兄も研究者で専門は昆虫です。インタビューという研究手法に驚いていました。)
インタビューにもさまざまな方法があるのですが、インタビュー内容がデータとして扱われることは基本的には共通しています。
その際に、非常に面倒な作業の一つが「文字起こし」です。
インタビューをした音声を文字に起こしていくのですが、便利なツールを利用しないと非常に大変な作業です。
私が初めてインタビューした時には1時間のインタビューを文字起こしするのに8時間以上はかかりました。
今はAIや音声処理ツールが発展してきて、音声ファイルを入れるだけで、だいぶ正確に文字起こししてくれるサービスもたくさん出てきました。
その中でも、これは非常に使えるな、と思ったツールがあったため、紹介します。
研究のみならず、コーチングにも生きると思うのでその理由を説明していきます。
目次
文字起こしツール紹介
今回紹介するツールは「AutoMemo S 2022モデル」です。
360LiFEというサイトでもベストバイとして紹介されています。
自動文字起こしのおすすめはソースネクスト「AutoMemo S 2022モデル」
精度・操作ともに申し分ないようで、軽量というのも良さそうです。
文字起こし自体は料金制なので、無料ではないということはわかっていないといけません。
文字起こし可能な録音データの時間が長ければ長いほど月々にかかる料金が高くなっていきます。
一番安いプランで980円/月のようです。
このプランでも毎月30時間まで文字起こしが可能なので、インタビューを生業にしているという人以外には十分すぎるのではと思います。
Google Driveとも連携可能なので、共有にも便利です。
研究ではどう使えるか
研究でインタビューを行った場合は、インタビュー後に文字起こしをして、その文字をデータとして扱います。
そのため文字起こしには一定の需要があり、さまざまなサービスがあります。
例えばRIMO voiceというサービスです。
これはファイルをアップロードすることで自動で文字起こしをしてくれるというものです。
30秒22円ですが、初回は60分まで無料なので試すにはもってこいです。
こういったサービスとAutoMemo Sの違いですが、録音と文字起こしを同時に行えるという点です。
Webやアプリの文字起こしは基本的には録音したものをアップロードして処理してもらいます。
AutoMemo Sは録音しながら同じデバイスで処理してくれるので一手間少ないということが特徴です。
コーチング現場ではどう使えるか
上記の特徴を活用すると、コーチング現場でも効果的に使用することができます。
基本の使用方法は、自身の指導中の言葉がけに関するフィードバックです。
コーチング中の言葉がけの重要性に関する報告は多く、研究も行われています。
しかし、練習で言ったことなどを全て覚えている人などいないので、記録が必要となります。
その際にAutoMemo Sは重要な役割を担います。
軽いのでポケットなどに入れておいて録音をしていれば勝手に記録することができるので便利です。
さらに、以下2点に関して効果的なフィードバックが可能だと考えています。
- 正確性を見る
- ポジ・ネガの割合を見る
✔️自分の言葉は正確か?
例えばルールの説明、フリーズ中のコーチング、選手とのやり取りなど、コーチング中は多くの言葉を発します。
自分では正確に話しているつもりでも、実は伝わりにくい話し方や言葉のチョイスをしている可能性があります。
フィードバックとして自身の言葉がけを見ることができ、その正確性を認識できます。
✔️ネガティブな声かけ、ポジティブな声かけ
特に選手に対してポジティブな声をかけているのかネガティブな声をかけているのか、その割合は選手を伸ばす上で重要であると言われています。
基本的にはポジティブな声かけとネガティブな声かけ(指摘含む)の割合は5:1程度になると良いと言われています。
音声を聞くことも大事だとは思うのですがどうしても時間がかかってしまうため、文字として認識することで短い時間で効果的なフィードバックをすることができると考えられます。
指導者も振り返りをすることで向上できる
選手も映像を振り返ったりすることで自身の課題を発見し、その解決方法を見つけ実践し成長していきます。
指導者も同様に自身の課題を見つけ解決し成長していくものです。
日々の記録をとることの重要性は多くの指導者が実感していることだと思います。
しかし、記録をし続けることは非常に難しいことです。
そんな時にはツールをうまく利用することが大きな助けになります。
コーチング中の声かけという面で言えば、AutoMemo Sを使用することはとてもおすすめできます。
以上です。
ご精読ありがとうございました。