思考 育成年代

サッカーのパフォーマンス向上に繋がる子どもの習い事は?

girl holding purple and green camera toy

私には息子が2人いますが、今のところどちらもサッカーを習ったりはしていません。

しかし、幼少期から子どもがサッカーを習っていて、少しでもサッカーを上手くなってほしいという保護者の方もたくさんいると思います。

ただ、サッカーを上手くなるためにサッカーをたくさんやる、というのはあまり良しとされていません。

早期専門化、つまり早い段階で同じ競技の練習時間をとりすぎることの問題点はたくさんあります。

今回の記事で取り上げるのは、サッカー上手くなりたいのにサッカーだけやっていても頭打ちになる可能性があるという問題です。

それではサッカーのパフォーマンスを将来的に上げやすくするためには、サッカー以外に何をやっておけば良いでしょうか。

幼少期、ジュニア期では心と身体のことを考えると習い事などを詰め込むのも良くないですが、適度に行う場合にパフォーマンスの向上に効果があると考えているものを紹介します。

サッカー以外に何をやっておくと良いか

大前提として、サッカーを楽しめるような心と身体の準備ができる、ということがあります。

そのため、今回おすすめする習い事もやればやるほどパフォーマンスが向上する、というものではありません。

子どもの心身の健康を常に気にする必要があります。

以上の前提のもと私がおすすめする習い事は以下のものです。

  • ダンス
  • 体操競技

なぜこの2つがおすすめなのか説明していきます。

共通する理由

どちらの競技も

高い身体操作能力の上に成り立っている

という共通点があります。

つまり、自分の身体を自分のイメージした通りに動かすことがパフォーマンスを左右するということです。

実は自分のイメージと実際の動きを高い精度で合わせることは非常に難しい技術の一つです。

上の動画で武井壮さんが話しているように、自分ではやっているつもりでも外から見るとそんなことはないということは多々あります。

この理由の一つに、自分の動きを客観的に見る機会が少ないことがあげられます。

その点、ダンススタジオの多くは鏡張りになっていて、自分の動きを自分で見ることができます。

体操競技も、自分の身体と対話する時間が長く、映像分析もしやすい競技です。

さらに、どちらも細部(例えば足先)のコントロールが求められるため、サッカーよりも身体操作能力の向上に繋がりやすいと考えられます。

サッカーの技術

サッカーの技術には

  • ボールを扱う技術
  • 心を扱う技術
  • 身体を扱う技術

があります。

サッカーのみをしていると、ボールを扱う技術に焦点が当てられる(練習時間が割かれる)ことが多いので、他の技術を磨くために使う時間が足りない場合があります。

身体を扱う技術に関しては、身体を速く運ぶことができる、つまり速く走れる・方向転換走が速いなども含まれます。

しかし、身体を扱う技術が低いとボールを扱う技術の向上も鈍くなる可能性があります。

なぜなら、ボールを扱う技術は身体を扱う技術が土台となっているからです。


上記の本にも言及されているように、例えばボールをコントロールする際には、ボールのどこを身体のどこで捉えるのかが重要になります。

身体のどこで捉えると良いかがわかっても、正確に身体をそのポイントに運ぶ必要が出てきます。

その際に必要になるのが身体を扱う技術となります。

つまり、サッカーだけをやっているとこの身体を扱う技術の向上が遅くなり、そのことが原因でボールを扱う技術の向上も遅れてしまう可能性があるということです。

当然、そもそも身体を扱う技術が高い選手もいるため全ての選手に当てはまる話ではないですが、早期専門化で伸び悩む選手の理由の一つであると考えられます。

以上のことをを補完するためにダンスや体操をすると良いと考えています。

まとめ

私が考える、サッカーと並行して行うとサッカーのパフォーマンス向上につながる習い事は

  • ダンス
  • 体操競技

です。

理由の一つとして身体操作能力(身体を扱う技術)の向上が挙げられます。

逆に言えば、身体を扱う技術を上げることができそうならば他にも選択肢はたくさんあると思います。

私自身はダンスを4歳から13歳まで習っていて、サッカーにだいぶ活かされたなという経験もあります。

今はダンスも必修科目になりダンススタジオも増えています。

ただし、当然合う合わないはあるので、子どもがやりたいという気持ちであればやらせてあげるというのも良いのではないかと思います。

繰り返しになりますが、もっとも重要なことは

子どもが楽しんでいること

です。

サッカーのパフォーマンスは多くの要素から成り立っているため、何が良い影響を与えるかは研究者でも断定することはできません。

私の友人には剣道を幼少期にやっていたことで守備の間合いの取り方が非常にうまい選手もいました。

今回の記事は私の個人的な経験と考えを述べたに過ぎないため、これをやっておけば良い!というものではありませんが、参考になれば幸いです。

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